blogトップ 蔵 ホムペ 広島の大地より お酢やの便り:2007年11月07日
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2007年11月07日

第四章 企業人として立つ その3

第四章 企業人として立つ その3




こうして、どれだけ、流通業界の人たちと親しくなったか知れない。
どれだけ同業界の人たちの考えをく吸収してきたか知れない。

センナリの商品を扱ってもらい、店頭を通じて消費者の家庭に入っていく。
まさに、量販店は諸々の商品を店頭代行する市場の役目であった。


しかし、この世の中の変還を受け止めたものの、私の心の中には次第に
蟠りが生じるようにもなっていた。

消費者のことを考えているように見えて、実は消費者不在のまま、販売が
進められているような違和感である。


私は、この疑問を何度か口にしたことがあるが、その都度一笑に付された。
時代錯誤も甚だしいという嘲笑であったかも知れない。

中でも決定的に私の心を悩ませたものは、流通業界独特の因習であった。

自社の商品を置くには、リベートを要求される。

これは各社まちまちで、納入業者からの提示が前提となる。

利率をたくさん提示した業者の扱い量が増えるのは当然のことで
そうなると大手資本の独壇場となる。


センナリのように、原料にこだわり、体にいいものしか作らないと
真摯に頑張ってきたところは圧倒的に不利である。

量販店側が暗示してくる多額なリベート額に応じる力はセンナリにはない。

かといってそのまま見過ごせば、当社の商品の扱いは粗末となる。

店頭の目立たぬ場所、扱い量僅か、こんな調子では消費者の心を掴むことが
難しくなってくる。商品の善し悪し、消費者に喜ばれる物、そんな肝心要の判断は
別にしての商品陳列となってしまう。


さらに、それだけだはない。


彼らにとって納入業者は何社でも存在している。
言うならセンナリもそれらの中の一社にすぎない。

気に入らなければ、他社の別の商品を仕入れればことはすむ。
あえて、自分の意向に従わない先から商品を仕入れる必要はない。


いきおい、商品の善し悪しを抜きにして、納入業者、仕入れる側の持ちつ持たれつの
悪い慣行がはびこっていくようになった。


つまり、接待である。



量販店側の仕入れ(バイヤー)に気に入られる接待をすれば、扱いは増え
怠ると疎んじられるようになる。

そのため、納入業者としては、商品の品質向上に心を砕くよりも、少しでも多く
仕入れてもらう接待に気持ちをいれるようになった。

まさに本末転倒、消費者不在の場面が消費の最前線で毎日行われていた。

私は、こういった現状をつぶさに見るにつけ、顔や言葉には出さなかったが
嫌気を覚えていた。

生産者、消費者、それを繋ぐ流通業者の正しい姿であるわけがない。

三者二様に本来やるべきことがあるはずで、それを忘れて商売を成立させていると
いずれ手痛いしっぺ返しを受ける。

品質と本物づくりの追求こそが、生産者側の役目なのに・・・私の心は揺れ動いていた。


考え抜いた揚げ句、やはり理念を貫こうと決心する。


センナリはこれまでずっと、喜ばれる良い物を、真心と誠意を持って提供してきた。

創業した父の至、側で助けてきた母ミチヨがそうであったように
センナリはそうして生きてきたのだ。

時代の変革があろうと、センナリとしての商売の原理原則、根源を
崩してはならない。


ここに思いが至るとフッと気持ちが楽になった。


高い品質を維持するために原材料の厳選、加えて高品質の製造維持。

この当社の生き方を指示してくれる消費者も必ずいるはずだ。

そういった消費者の要望に応じたメーカーであり続けよう。


量販店主体への出荷体制を大きく変化させることは出来なかったが
私が社会人から、会社を牽引してゆく企業人としての意識を認識しだしたのは
この頃、今から10年前であったと思う。



続きは⇒http://oochikura.e-know.jp/e8020.html

  


Posted by センナリ株式会社 at 07:02Comments(0)『米の酢』物語